籠目堂’s blog

籠目堂 啓と美紀のブログです。

パートナーシップ 〜その5〜

男性性は正当さを重んじる。

 

女性性は感情を重んじる。

 

という傾向があるように思います。

 

(男性性、女性性の話であり、

男性の中でも女性の中でも

男性性と女性性のバランスは人それぞれなので、

男性だから必ずとか女性だからみんなという話ではありません。)

 

そして、正当さに基づいた判断と感情に基づいた判断は、

自分の判断基準を振りかざしたならば往往にして相容れません。

 

と、ここまでは、まあよく言われている話ですね。

 

で、ここからもう少し掘り下げてみたいと思います。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

女性性が重んじる感情にも、男性性が重んじる正当さにも、

深さというか、純度のようなものがあります。

 

“感情に基づいた判断”は純度が高ければ、直感的判断に繋がります。

 

これは大抵、どんな判断より正しいです。

 

しかし純度があまり高くない場合には、

正当さの低いただのわがままになります。

 

 

“正当さに基づいた判断”は純度が高ければ、この世界の法則に則った判断に繋がります。

 

これもまた、間違いのない判断です。

 

しかし純度があまり高くない場合には、

感情を無視した単なる論理的思考の産物になります。

 

 

つまり、“感情に基づいた判断”と“正当さに基づいた判断”は、

どちらも純度が高い場合には切り口が違うだけで、

お互いにそのことを理解し合えば、相容れるのです。

 

しかし、どちらかまたは両方の純度が高くない場合や、

切り口の違いを理解し合わなければ相容れない結果となります。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

パートナーシップにおいて、意見が相容れない場合、

もう一つ原因があります。

 

例えば、正当さに基づいた判断をする男性が

感情に基づいた判断をする女性の判断に腹を立てたとします。

 

なぜ腹を立てるのか?

 

それはその女性の判断が正当さを感じられないものだからなのでしょうか?

 

いいえ、それだけならば、その判断に正当さを感じないというだけで、

腹を立てる必要はないのです。

 

腹が立つのは、その男性が自分自身は正当性に基づいて行動しているつもりなのに、

実は自分自身も正当さを欠いた行動をしていることがあるからです。

 

 

あるいはまた、例えば、感情に基づいた判断をする女性が

正当さに基づいた判断をする男性の判断に腹を立てたとします。

 

なぜ腹を立てるのか?

 

それはその男性の判断が感情への配慮を感じられないものだからなのでしょうか?

 

いいえ、それだけならば、その判断に感情への配慮を感じないというだけで、

腹を立てる必要はないのです。

 

腹が立つのは、その女性が自分自身は感情に基づいて行動しているつもりなのに、

実は自分自身も相手の感情への配慮を欠いた行動をしていることがあるからです。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

パートナーシップにおいて、意見や判断が相容れない場合、

腹を立てたり相手を批判するのではなく、

まずは自分を顧みる必要があります。

 

そうして自分自身の内側で何が起きているのかに気づくことで

相手の判断を尊重する心が生まれ、

さらに、自分自身の判断の深さが深まり、純度も高まってゆきます。

 

そうすると、対極にあることで対立するのではなく、

対極にあることで補い合うことが出来るようになるのです。